こんにちは。どんぐりと太陽です。
韓国は梅雨入り前に新ニンニクがお店に並びます。
とは言っても日本のスーパーに売っているニンニクのように、一房ずつではなくて大量に売られています。
お米に新米があるように、ニンニクにも新ニンニクの季節があることは、韓国に来るまでは全く知りませんでした。
去年の同じ時期につれのどんぐりさんのお母さん(シオモニ)からニンニクを安く買う秘訣を教えてもらいました。
毎年5,6月の初夏の季節に新ニンニクが安くお店に出回るから、その時にたくさん買っておいて保存しておくといいよと教えてくれました。他の時期にもお店でニンニクが売っていますが、今の時期を逃せばニンニクの値段が2~3倍ほど違うのです。こんなにも値段の差が大きいのにはびっくりしました。
去年新ニンニクの大量購入と皮むき作業をやってみて、私にとって初夏の一大イベントだなと思いました。それで今年もその時期がやってきたので、新ニンニクの買い出しと皮むき作業の様子を書きたいと思います。
新ニンニクがスーパーや八百屋さんで売っているので、いくつか回ってみて値段を確認しました。去年シオモニに情報をもらって買ったときに、一袋50個入りで15,000ウォン位(約1500円)だったことを覚えていたので、15,000ウォン位で買うことを目標にしてあちこち見て回りました。
お店を何件か回り値段を確認してみると、新ニンニクは16,000~23,000ウォンで売っていました。これだけでも結構大きな値段の差があるなと思いました。それで一番安かったお店で新ニンニクを16,000ウォンで二袋(100個)買いました。下の写真のように大きな袋に入っていて、葉っぱ付きで売られているので意外と重く、家に持って帰るときも地味に大変です。
まずは買ってきたニンニクを袋から出して、葉っぱと本体部分をハサミで切り分けます。そして房から一粒ずつ分けて大きなボウルに入れていきます。ここまではとても簡単で楽な作業なのです。枯れた葉っぱという大きなゴミが出るので、枯れた葉っぱを片付けるときに大きな達成感を感じます。でもこれはまだまだ登山に例えると三合目といったところでしょうか。
これからは根気と根性がいる作業になってきます。そう、ニンニクの皮をむき、つぶすという作業です。文章で読むとなんてことはない作業に思えるかもしれませんが、この作業は丸一日かかります。ニンニクの根の固い部分をナイフで切り落とし皮をむいていくのですが、簡単にできるものと薄皮がしっかりとついていてなかなか取れないものがあります。皮が硬くて時々爪に食い込むので爪が痛いです。そしてニンニクの皮をむいているうちに、指がニンニクの成分で痛くなってきます。
ある程度ニンニクの皮むきが終わったら、つぶしニンニクを作っていきます。
去年はニンニクの皮を全部むいてからつぶしニンニクを作りました。忙しかったので皮をむいたニンニクを冷蔵庫に何日か入れていたら、ニンニクの中に芯ができ少し根っこが生えたため、つぶすのが大変でした。
それで今年はある程度皮むきをしてから、すぐにつぶしニンニクを作るようにしました。
つぶしニンニクは韓国語で「다진 마늘(ダジン マヌル)」といいます。韓国ではつぶしニンニクにすると、すりおろしニンニクやミキサーで粉々にするよりも風味がしっかりあっておいしいのだそうです。やはり手間がかかるものの方がおいしいのですね。
韓国のダイソーに行くと、つぶしニンニクを作る道具が手軽な値段で売っています。ちなみにつぶす器と棒は別売りで、それぞれ2,000ウォン程度(200円)だったと思います。大きなごますり器か、薬を粉々にする乳鉢のようですね。
この道具が何という名前なのかはよく分かりません。
それではつぶしニンニク「다진 마늘(ダジン マヌル)」を作っていきます。
ニンニクをつぶす器にニンニクを10粒程入れて、棒でつぶします。つぶすときにけっこう力がいりますが、あまりにも力を入れすぎると、今度はニンニクが飛んで行ってしまうので気を付けなければいけません。
ひたすらニンニクをつぶしていくと出来上がりです。つぶすときには音がするので、下に柔らかいものを敷いてつぶすと衝撃が少なくなって音があまりしなくてすみます。かなり音が大きいので隣の家からリズミカルに何か叩くような音が聞こえることがあります。その時はああニンニクをつぶしているのかなと思うようになりました。
簡単な作業に見えるかもしれませんが、軽く1〜2時間は過ぎてしまいます。それで何かドラマでも見ながらしなければすぐに飽きてしまいます。つぶしニンニクがたまったら小さめのジップロックに入れ、冷凍庫で保存することができます。タッパーなどの保存容器に入れてもいいですが、一旦付いたにおいが取れないので、市販のヨーグルトの空プラスチックに入れると便利です。使う時は解凍して早めに使い切るようにしています。
ニンニクの皮むきとつぶしニンニクを作るときはいくつか注意しながらやっています。
作業をするときは窓を開け換気をよくしてニンニクのにおいが部屋につかないようにします。窓を閉めっぱなしだとニンニクのにおいが家中についてしまいます。つぶしたニンニクが体に付かないように気を付けながら作業します。またうかつに顔を触らないように注意しないといけません。そうしないと体や顔がヒリヒリして大変な目にあいます。
この作業を一日したらニンニクのシャワーを浴びているので、体を洗ってなければ外に行くのがはばかられます。
作業自体は結構大変ですが、これで一年分のニンニクを確保しているので家計に助かるなと思っています!
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